【ゴーニー杯】慰労記事:ニャオ軸展開選択【最終31位】
1.前書き
こんにちは、かわうそという者です。
今回は2020年12月30日に行われた仲間大会
ゴーニー杯 冠の雪原ver
で使用したパーティについての記録です。
ゴーニー杯 冠の雪原verのルールは以下の通り。
・合計種族値520以上のポケモンは使用不可
・2020年12月15日時点での使用率TOP52位までのポケモンは使用不可
以下、種族値520未満で順位による使用が禁止となるポケモンです。
詳細は以下
【超絶拡散希望】
— ハチ@景品受け渡しは12月31日から (@hachi8pokemon) 2020年12月20日
私の原点である #ゴーニー杯 が冠の雪原verとなって復活致しました!
追加のマイナーポケなどを駆使して勝ち上がりましょう!
12/30(水) 22:00-23:59
大会ID 画像参照
注意!
とくに使用禁止ポケモンについてはよくみてください!
不明な点はDMへ!
景品はリプへ!#仲間大会 pic.twitter.com/EoWMuQTzIn
順位は微妙なところですが、奮闘してくれたメンバーを慰労する意味でも公開します。
2.パーティ概要および成績
TN かわうそ
最終レート 1525(31位) 7勝5敗
裏選出①:初手ダイマックス+中間展開+詰ませエース
■基本選出(壁展開ローテーション) + +
先発ニャオニクスで壁を張った後、試合展開に応じてダイマックスエースかピクシーで積みを行います。
極力ニャオニクスは壁張り後温存し、
といったようなローテーションを展開します。
あくびから自身を温存しつつエースを着地させる能力の高いニャオニクスだからこそ安定する、実質4体の対面選出です。
■裏選出①(初手ダイマックス展開) + +
広い技範囲、十分な火力耐久を持ち初手ダイマ適正の高いマタドガスで相手のダイマックスを誘発したり数的有利を取り、後続で詰めることを勝ち筋とします。
モロバレルやゲンガーの初手催眠にミストフィールドで対抗でき、相手のダイマックスさえ枯らしてしまえば詰ませピクシーの弱点でもあるダイストリーム連打や高火力ダイスチルを防ぐことが可能です。
後続がピクシーのため、相手の弱点保険をほぼ考慮しないで済むので躊躇無く弱点を突きにいきます。
中間展開は基本的にニャオニクスですが、展開阻害手段がありそうな相手にはミミロップを選出。
見た目以上の耐久を持っているため、不器用すり替えからコスモパワーバトンが間に合うケースが多いです。
■裏選出②(1エース展開) + +
あくびを駆使して厄介な展開阻害手段を持つ相手とミミロップを対面させて不器用すり替えで止めつつ、壁張りやコスモパワーバトンから積みエースでの全抜きを狙います。
初手にどちらを置くかは相手と相談。
基本的には1エース選出は押し切れないリスクが高いため、全抜きビジョンが明確に見える場合のみ使用。
3.構築経緯
種族値520未満ということで、数値不足に悩まされるものの特筆すべき突破力のあるレパルダスをエース展開できそうだと感じ、手に馴染んでいるニャオニクス-レパルダスの並びからパーティを考えました。
また、展開構築の大敵であるカバルドンとカプ・レヒレが不在というのも、本ルールを考察する大きなモチベーションとなりました。
レパルダスの補完となるサブの積みエースアタッカーとして砂かき真昼ルガルガンを採用。
普段砂かきドリュウズを入れている枠ですが、壁+ダイマックスの耐久で格闘を受けつつ弱点保険を発動したり、ダイスチルによるフェアリーへの強さ、何よりタスキ潰しも兼ねた砂かきでの突破力を評価し、ドリュウズと同じ動きを期待しての採用です。
数値やタイプ面で総合力ではドリュウズに見劣りするものの、ダイロック(砂嵐)で素早さと特防が両方上昇する点はドリュウズに無い強みです。
そしてニャオニクスからのもう1つの積み展開としてピクシーを採用。
こちらも手に馴染んだパターンであり、単純なアタッカーではほぼ崩すことのできない強力無比な詰ませポケモンです。
ニャオニクス+ダイマックスエース+ピクシーの基本選出まではすんなりと決まりました。
基本選出での展開が成立しない、しづらい相手を考えてみると、
初手の催眠圧力でミストフィールドor光の壁の択を迫られるゲンガーやルージュラ
クリアスモッグで積みを無効化しつつ、催眠で止めに来るモロバレル
定数ダメージや身代わりが厄介なエルフーン
きわめて突破しづらく、着実に消耗させられるラッキーやナマコブシ、サニーゴ
ミラー対面で千日手になるピクシー
初手でニャオニクスに合わせられるだけでTOD負けが確定するゴチルゼル
悪戯心を上回る優先度+2の出会い頭を持つアイアント
などが思い当たりました。
そこで、初手の催眠択を拒否しつつ圧力を掛けられるミストメイカーマタドガスの初手ダイマックス展開を仕込むことにしました。
炎・電気・毒・フェアリーと広い技範囲で火力耐久共に水準レベル、状態変化への耐性もあり本ルールにおいては最強クラスの初手ダイマ枠だと感じました。
先に展開されない限りはエルフーンへの圧力も高く、パーティ全体の補完としてこれ以上ないものがあります。
積みエースやマタドガスのストッパーとなる受け寄りのポケモンや詰ませに対しては、不器用ミミロップの突撃チョッキすり替えからのコスモパワーバトンによりピクシーで起点化するルートを考えました。
見た目に似合わず耐久はそれなりにあり、素早さ種族値もS105と上からコスモパワーを積める対面も多いのが強みです。
4.個別紹介
Ⅰ レパルダス
特性:かるわざ
持ち物:ミストシード
性格:ひかえめ
実数値(努力値):H139 - × - B97 (212) - C150 (228) - D70 - S135 (68)
技:あくのはどう / わるだくみ / くさむすび / しっとのほのお
軽業発動時(S270)の主なSライン目安
S282:+1最速119族(+1エースバーン)
S273:+1準速130族(+1カプ・コケコなど)
S270:+1最速112族(加速ペンドラー)※同速
S268:+2最速70族(殻を破るパルシェン・雨下ニョロボン/マンタイン/ルンパッパ)
S267:+1最速110族(スカーフラティアス・スカーフゲンガーなど)
S266:+2準速81族(+2ギャラドス)
S265:+1最速109族(+1カミツルギ・スカーフAキュウコンなど)
S264:+2準速80族(晴れ下フシギバナ・軽業フワライドなど)
S256:+1準速119族(+1エースバーン)
S255:+1最速103族(+1ウツロイド)
耐久目安
物理・特殊共に壁+ミストシード込みで大半の等倍技を確定耐え
(物理参考:意地っ張りA252ガラルヒヒダルマのハチマキつらら落としまで)
(特殊参考:すり抜け臆病C252シャンデラの大文字まで)
壁+ダイマックスで大半の弱点技を確定耐え
(物理参考:意地っ張りA252アッキミミッキュの+2ダイフェアリーまで)
(特殊参考:控えめC252アシレーヌの命の珠ダイフェアリーが63.6~75.8%)
※ランクバトル使用個体のため本ルール使用不可ポケモンを上記調整先に含む
メインのダイマックスエース。
ニャオニクスで壁+ミストフィールドを張った後に繰り出し、ミストシード+軽業発動から悪だくみダイマックスで敵陣の一掃もしくは半壊を狙います。
格闘・フェアリーが致命的に苦手なものの、等倍範囲の良い悪技、ピンポイントで弱点を突きやすい草・炎技の組み合わせはバランスが取れており、壁+ダイマックス時の耐久はそれなりに信用できます。
軽業による超高速を初ターンから実現できる点も大きく、ダイジェットや殻を破るなどで切り返されない強みを持ちます。
ダイアークによる特防ダウン効果でダイマックス同士の撃ち合いにも強く、条件が整えば無双の強さを誇る1体です。
展開が決まれば相手のダイマックスを強制する能力は高く、後続にニャオニクス+ピクシーを温存できれば非常に心強いです。
ヌオーや鋼飛行勢に対して強い点も、本ルールにおける強みとなっています。
レパルダスで対処することはまずありませんが、アイアントに対しては一度ダイウォールで出会い頭を防いでから炎技で仕留めるのが無難です。
格闘・フェアリーへの打点は不一致等倍となりますが、悪だくみ火力は非ダイマックスで受けることは難しく、ダイマックスで切り返されたとしても「ダイマを吐かせた」こと自体が大きいです。
悪だくみを積む際の対面相手をあくびでうまく選ぶことができれば格闘・フェアリー入りにも出していくこと自体は可能です。
特性:すなかき
持ち物:じゃくてんほけん
性格:いじっぱり
実数値(努力値):H165 (116) - A183 (252) - B95 (76) - × - D86 - S140 (60)
技:ロックブラスト / つるぎのまい / アイアンヘッド / ほのおのキバ
A特化
砂かき発動で準速軽業サワムラーまで抜き
残り耐久:砂嵐による特防上昇込みでHBD/B+D最大
壁を盾に剣の舞を積む、もしくはダイマックスして弱点を受けにいき、ダイロック+砂かき発動による超速超火力を押しつけていきます。
ダイロック(砂嵐)によるタスキ潰しや特防上昇が強く、こちらも展開が決まれば止まらない1体です。
予定では炎のキバではなくドリルライナーを採用するつもりでしたが忘れてそのままに。
ランクバトルTOP10禁止ルールの際に対ナットレイとして入れていたものですが、これはこれで鋼への打点にはなるので活躍はしてくれました。
砂を書き換えて晴らしてしまうのがネックです。
Ⅲ マタドガス(ガラルのすがた)
特性:ミストメイカー
持ち物:いのちのたま
性格:ずぶとい
実数値(努力値):H171 (244) - × - B161 (52) - C132 (212) - D90 - S80
技:ヘドロウェーブ / ワンダースチーム / 10まんボルト / オーバーヒート
陽気命の珠アイアントのダイスチルをダイマックスで確定耐え
意地っ張りだと上記が56.3%の乱数1発
裏選出におけるダイマックスエース。
広い技範囲と水準レベルの火力・耐久で初手ダイマックスを行い、相手を1.5~2体持っていき数的有利を取る、あるいは相手のダイマックスを吐かせることが任務となります。
弱点を1つ潰せる浮遊の方が対面性能は上がりますが、初手の催眠を重く見てミストメイカーを選択しました。
ルガルガン以上にレパルダスの弱点を強烈に補完することができており、初手ニャオニクス展開がしづらい相手にも強く出られるため、基本選出をカバーする裏エースとしては出来すぎと言えるほどの適性がありました。
ミストシードとのシナジーがありそうに見えますが、展開の都合上、一緒に選出することはありません。
アイアントもきわめて重要な役割対象であり、初手ダイバーンで確殺できるものの、乱数次第でこちらもダイスチル+珠ダメージを耐えずに1:1交換となります。
退かれたり後続に温存されると厳しいですが、ニャオニクスが非常に初手のアイアントを呼ぶ上に相手目線ではダイスチルがこの上なく刺さっていることもあり、相手のダイマックスを吐かせることができるなら分の悪い賭けではありません。
アイアントはほぼ最速と考えてよく、意地っ張りだと中乱数耐えですが一撃死した場合は諦めます。
Ⅳ ミミロップ
特性:ぶきよう
持ち物:とつげきチョッキ
性格:ようき
実数値(努力値):H171 (244) - A96 - B106 (12) - × - D116 - S172 (252)
技:すりかえ / コスモパワー / バトンタッチ / ローキック
最速
残り耐久
壁+積み展開の障害となる、定数ダメージを主とする相手や強力な受け枠および詰ませ枠、状態異常をばらまく相手などに突撃チョッキを押し付け、機能停止させた上でピクシーの起点にする役割を持ちます。
また初手ダイマックス展開の裏から、素早さとそれなりの耐久を活かした先制コスモパワー⇒バトンタッチでピクシーに繋げる動きも強力です。
余裕があればローキックでS操作を行い、ピクシーが先手を取れるようになればなお良しです。
Ⅴ ピクシー
特性:てんねん
持ち物:ゴツゴツメット
性格:ずぶとい
実数値(努力値):H201 (244) - x - B137 (252) - C115 - D110 - S82 (12)
技:ムーンフォース / コスモパワー / めいそう / つきのひかり
4振り60族抜き
残りHB
壁展開やコスモパワーバトンから繰り出し、積みを行って突破不可能とする詰ませエース。
ほぼ全ての選出に絡み、展開阻害や急所被弾が無ければその強さは他の追随を許さず、型破り剣舞ドリュウズや化石、その他高火力の毒鋼が不在の本ルールにおいてはパワーで押し切るのはほぼ不可能です。
(命の珠+力ずくニドラン系列、命の珠+はりきりアイアントは先に展開できないと対面からパワー負けします)
ただし6回被弾した際に1度でも急所を引く確率は20%を超えるので、弱点技を受け続けるのはかなり危険。
等倍技なら急所でも耐えるケースが多いので、HPは高めに保っておきたいところです。
Ⅵ ニャオニクス(♂)
特性:いたずらごころ
持ち物:ひかりのねんど
性格:おだやか
実数値(努力値):H181 (252) - × - B116 (156) - × - D125 (100) - S124
技:リフレクター / ひかりのかべ / ミストフィールド / あくび
陽気ハチマキウーラオスの水流連打確定耐え
控えめ特化ギルガルドのシャドーボール最大乱数以外耐え
先発および中間展開での壁張り、あくびでの対面操作が任務となる、本パーティの主軸。
基本選出の項でも触れた、対面操作力の高さによる自身を温存しながらエースを着地させる能力は群を抜いており、”積み構築の初手壁張り”としては他とは一線を画す、卓越した性能を持っていると感じています。
ただしレパルダスに繋ぐ際はミストフィールドを張るタイミングに注意が必要で、先にミストを展開してしまうとあくびが通らなくなります。
5.まとめ
今回のパーティは自信があっただけに、最後に連敗を喫して順位を落としてしまったのは痛恨の極み、実力が届かなかったという他はありません。
とはいえレパルダスが大暴れしてくれたり、展開阻害系の相手をミミロップで意図通りに攪乱したり、対アイアント調整を施したマタドガスが刺さったりと、構築段階の想定は間違っていなかったと思いました。
身代わりやこらえるに対して安易にダイマックスを切ってしまったり、経験値の不足が響いたのが反省点です。
言い換えれば、まだまだプレイングに依存したパーティになっているということなので、構築力が基準に届いていなかったということかなと感じました。
制限のあるルールは展開系のパーティに有利になることが多いので、今後もこういう機会があれば積極的に参加していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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下記、パーティを構築するに当たってのスペシャルサンクスです。
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■協力
ハチ様 - (大会主催、およびフレ戦による試運転調整)
ナナホシ様 - (フレ戦による試運転調整および感想戦)
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考察記事:【種族値520以上禁止】ゴーニー杯考察【12/30ポケモン仲間大会】